RED X GREEN

Photo : Alex Yu / SM-N920S

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10歳、ちょうどその時まで住んでいた町があった。
書き取りが慣れてる時期で、
教会と大聖堂の違いをよく知らない時期。
バスのブザーを押すにはまだ怖くてぎこちないけど、
学校への道は誰よりも早い路地を知っていて
サンタの真実を求めて迷っていた小学校低学年の終わり。

幻想と現実が重なっていたその時期。
10歳の基準として、僕にとってはあまりにも遠い場所に
すべての時間を止めたまま引越しに行くことになった。

新しい町、新しい登校の道、新しい友達・・・
こうして流れる時間に、徐々に昔の町の記憶は消えて
新しい記憶が入って来る頃、
昔の住んでいた町がそれほど遠くなかったことを感じた時点は
バスと電車が慣れてる年齢である高校時代の頃だった。

「機会になったら必ず行ってみよう…」 と
胸元に覚悟をしていたけど、
何だかの怖さに25年の間
バス停だけ見つめて帰ってきた。

「あの時の友達はそのまま生きているのだろうか？」
「公園、学校、教会、市場はそのままあるのだろうか？」
「家の間の路地はそのままあるのだろうか？」
その程度の疑いはすぐ…

「友達の名前と家が思い出せない…」
「高い建物がたくさんできたね、僕が住んでいたところもなくなったのか？」
「その路地は果たして本物だったのだろうか？」
という疑いに変わって大きくなった。

ますます時間が過ぎるほど、あの時の現実は幻想に近づき、
僕はその幻想の中で迷子になった。
今は誰とも共有できない幻想の中の思い出…
しかし、いつかは訪問する「機会」は常に心の中に置いていた。

その「機会」というのは、常に不賢のようにやってくる。

天気が涼しいある週末…
昔住んでいた町のバス停を過ぎて、いくつかの停留所を過ぎると見える野球場で
午後が過ぎて野球競技が終わり、知らない気持ちがちょっと入ったあの日。
少し歩きたい気持ちで足を踏み入れて行くと
いつのまにか大きく拡張された25年前の教会の前に立っていた。
もう少し…見回したいという気持ちが、拡張された教会ほど大きく聞いた。

「ここでもっと入ったら、僕が知っているのは何もないはずだ……」
ただ平凡な住宅街だから八百屋ひとつ探すのも難しいかもしれない…
しかし、どのように変化したのか、私の記憶がどこまで合っているのかを確認したい」

大きく頭をうなずく。
まるで今でなければもう二度と来ないということを知っているように…

「ええ、少しは退屈かもしれないが……」 ’

記憶をたどってただ歩いていった。

家族や友人と遊んだ大公園、
僕が住んでいた小さな家、小学生たちが通った大好きな路地は
全部大きなアパートや商店街で変わって、
記憶に残った大道だけがきれいに変わって、私の古い思い出を
新たに覆ってくれていた。

あまりにも明らかなストーリーの古い映画を見ているような…
残念ながら懐かしい感じがした。

25年前、引越しを行ったその日と同じく登校の道に沿って
僕の母校を立ち寄って大きな道に出ようとしていたその時…

母校の前には昔からいつも賑やかだった文具店が私の視線を奪った。

その光景はまるで赤と緑の繰り返したカラーラインでよく包まれていた
25年間、開かずにただ放置しておいた忘れてしまったクリスマスプレゼントのような感じだった。

固く閉ざされた鉄扉はまるで、もう気にしないし開けたくない、
ただなくなったと思った、時間の流れをそのまま大事にした思い出の現実。

あまりにも明確な光景の前に、僕は複雑な心で立っていた。
嬉しさ、懐かしさ、残念、何だか悲しい…
幼い頃の僕の姿がまるで漫画ののように通り過ぎ、
いつのまにか僕の目周りは熱く盛り上がった。

「ただ…泣いてもいいよ。」

僕の思い出の時間には存在しなかった小さな子供の小さなささやきは、
複雑だった幻想の中の懐かしさと漠然とした恐ろしの時間を
きれいに洗い流して現実に戻せ、
この古くて機嫌が不便だったプレゼントは、
また再び新しい形のプレゼントとして僕の前に立っていた。

「さようなら、もう二度と来ないからね…あばよ。」

 

2017年 06月 月刊 月及

 

韓国語原版はこちらのリンクです。

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